賃貸マンションの階下の天井に水漏れが発生して、漏水箇所の確定に苦労した事例です。
夜に当社管理物件のマンションで、居住者様より「天井から水が落ちてくる」との連絡あり急ぎ現場に駆けつけました。
キッチンと居室の天井のクロスが膨らみ水が溜まっていて、ポタポタと落ちている状態でした。夕食時にて上階の方を訪問するのが難しく、とりあえず応急処置として膨らんでいる箇所のクロスに穴を開けて漏斗とパイプで受けて1箇所に水が落ちるようにしました。
翌日上階の居住者様に事情を説明し、上階のキッチン横の洗面所の床と壁一部をめくりまして調査に入りました。上階のコンクリートの床の上にはかなり水が溜まっていましたが、めくった箇所の水道管・お湯管からは漏水は一切見られませんでした。階下の天井に落ちている箇所はこのあたりなのでこの近辺と予想したのですが違っておりました。
床をめくった箇所は漏水していないので、どこから水が来るかを調べるために介護用の吸水パットを敷詰めていったん水を吸いとることにしました。水を吸い取り水の流れを観察していましたが、ユニットバスの床下からしみ出してくるような感じでしたが、ユニットの下のコンクリートは乾いていました。
漏水箇所が確定することが出来ず、翌日どの管から漏水しているのかを調査するために、まずお湯管にテスターをかけてみました。その結果、お湯管が確実に漏水していることが解ったので再度漏水箇所を探しました。
再度ユニットバスの下を調査しましたら、奥の床は乾いていましたが手前の床は濡れているのでお湯管の被覆をめくりましたら、被覆の中から水がポタポタと落ちてきました(赤矢印部)。お湯管の奥の方で漏水して被覆を通ってこの箇所で落ちてくるので、奥の床は乾いていたわけでした。ユニットの下は乾いていたので、最初から漏水の対象外と思い込んでいたのが大きな間違いでした。
ユニットの下の配管漏水となりますと、ユニットバスを撤去して配管を取替えるしかないので、ユニット下に入っているお湯管を手前で切断して、ユニット内に露出でお湯配管を仮配管して、漏水を止めてなおかつシャワーのお湯を使えるようにして新規にユニットバスを発注しました。ユニットの納期がかかりるので今暫く居住者様にご不自由をお掛けした次第でした。
ユニットを撤去して、ユニット内の配管は全てポリエチレン管として漏水が二度と起こらないように慎重に行いました。
ユニットバスはリクシルマンション用リノビオを設置しまして、撤去した壁・床下地を復旧しました。
壁・床仕上げ工事が完了しまして、無事漏水修理完工しました。
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