車庫の柱に新たに基礎を築造して、車庫建物補強しました。

愛知県日進市Ｙ様より依頼にて、「自宅の車庫（軽量鉄骨造）の柱がどうも土間コンクリートの上に載っているだけみたいで、地震の時に非常に心配だと」常日頃感じていたらしく、何か補強を考えて欲しいとの連絡でした。

早速現地にてＹ様と打ち合わせいたしました。

軽量鉄骨にて組まれた車庫でした。屋根にはコンクリートが打ってあり、植木鉢等が数多く置いてあり積載重量がかなりあるようでした。
左側はヨウ壁の上に載せてあり、右側は柱が３本立っていました。

柱の根元を巻いてあるモルタルがとれていたのでよく調べてみますと、Ｙ様のいうとおり、確かに柱を固定しているボルトらしきものが見当たりません。
いろいろと車庫を建てたときの経緯を尋ねますと、車庫の立てる前にすでに土間のコンクリートは打ってあったそうです。そこから考えますと、基礎も造らず土間コンクリートの上に簡単にアンカーか何かを打って建てたと推察できます。
 

• 普段は重みにより問題なく建っていると思いますが、Ｙ様のご心配のとおり地震による横揺れの時に足元が固定されてないと、上部が重たいですから倒壊する恐れがかなりあります。倒壊しますとご自身も危険ですし、お隣にもご迷惑かけたりするので、補強することにしました。

簡単な図面を作成し、基礎幅を決定するために 簡易な構造計算をしましてご説明して、Ｙ様より納得いただきました。

基礎の位置の墨出しをして、コンクリートカッターにて土間コンクリートをカットします。

サポート（支柱）を立てて、土間コンクリートを撤去しても上部が下がらないようにします。
土間コンクリートをはつり、鉄筋を組み既設の鉄骨柱の下にプレートを溶接してアンカーボルトを取り付けコンクリートを流し込みました。

基礎を新規に築造したことにより、柱脚（柱の根元）もボルトにて固定されました。

上部に重さがなければ横揺れしても問題ないですが、この車庫のように上にコンクリートが打ってあり、植木等がかなり置いてありますと、揺れが大きくなりますので、やはり最低限足元は固定しとかないといけません。