名古屋リフォーム修理工房ひめけん

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外装リフォームと簡易耐震補強工事


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外装リフォームと簡易耐震補強工事をした事例です。


 名古屋市K様より外壁の塗替え見積もり依頼がありました。

K様より現状の詳しいお話を伺いました。

・2階洋間居室で、以前より雨漏りしていてここ数年で天井のシミがかなり広がってきている。

・同じ部屋の西側壁のサッシの上からも雨漏りしている。

・雨樋が破損していてところどころであふれている。

・昭和55年築造にて、11年ほど前に名古屋市木造住宅無料耐震診断を受けている

・雨戸が木製であり、レールが外れていて開閉が困難な箇所がある

・基礎にひび割れがあり気になっている

以上お聞きしまして、早速現地にて調査させていただきました。

 

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北面・西面より外観。外壁塗装、木部塗装の劣化が気になりました。

 

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南面より外観。雨樋の劣化、外壁にひび割れがかなり存在していました。

雨戸が木製のルーバー雨戸により雨戸枠もすべて木製であり、下枠のレール部分の鉄板の傷みが激しく、レールもとれかかっていました。

 

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雨戸枠下枠鉄板が錆びて穴があいている箇所がかなり見られました。
基礎の換気口周りにはすべてひびが入っていました。


 

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基礎換気口ひび割れは表面だけではなく、下のコンクリート本体まで割れているようでした。

右側画像のこの窓の内部壁に雨漏していました。上部に木の幕板(デザイン的な要素)が取り付けてあります。このような幕板からよく雨漏りしている事例が報告されています。


 

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大屋根棟瓦が頂点の芯に積んでおらず、ずれが生じていて、平瓦もところどころ欠けている箇所があり、また上の丸瓦(かんむり瓦)が少し小さめで、この下の居室に雨漏りしていました。

外部木部、木製雨戸も劣化がかなりすすんでいました。


 

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浴室のタイルが浮いていて、今にもめくれてくる箇所がありました。
 

建物調査後、再度K様にお会いし、建物の将来的なこと等についてお話を伺いました。

  • 全ての工事を完璧に行えばそれにこしたことはありませんが、今後のこの建物の活用性、住みながらの工事等諸事情もありますから、最低限やらなければならないことを熟慮して見積もりを提出し、K様よりご了解をいただきました。

様は11年ほど前に初期の市木造住宅耐震診断を受けて見えましたので、耐震補強をまず考慮するのが第一ですが、他の修繕工事もありますので、今回はK様に工事中苦痛の少ない外部からのみの耐震補強を提案させていただきました。

 

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既設基礎は当然鉄筋は入っていない(無筋コンクリート)ので、まず補強する外壁箇所を決定して、壁だけの補強ではなくその箇所の基礎から補強しました。

既設の基礎の下端部(ベース部)を撤去しました。


 

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砕石を敷きつめ転圧をして、既設の基礎とつなぐためにアンカー鉄筋D13を打ち込みました。 

 

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鉄筋を配筋して、既設土台と新設補強基礎を連結するためにアングル金物とアンカーボルトにより固定しました。これにより地震時に、壁を補強した箇所の土台の浮き上がりを防止します。

K様が気にしておられました換気口の基礎のひび割れ部も今回すべて補強しました。ひび割れがコンクリート本体まで達していて地震時にはその箇所が折れてしまうのを今回補強しました。


 

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下端(ベース)コンクリートと立上りコンクリート流し込み。

 

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補強コンクリート完工状況。

 

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各所既設劣化雨戸枠下端カラー鉄板を取外し、新設ガルバニウム鉄板に交換しました。

 

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外部に足場を架けました。

 

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既設のセメントの壁と下地板を撤去して、新しい筋交いをダブルに取り付けました。

 

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耐震補強金物にて、筋交いと柱、柱と土台・梁を緊結しました。

 

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断熱材としてスタイロホームを挿入して、その上に構造用合板を貼りました。

 

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既設の壁(セメント仕上げ)と仕上げを同じにする為に、ノダラスカット(セメントを塗るための下地板)を貼り、その上に軽量モルタルを塗り、仕上げました。

 

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2階の雨漏りの原因と思われる棟瓦を積み直す工事に着手し、まず材料昇降揚げ機械を設置しました。

既設棟瓦の撤去にかかり、中の瓦土には水分がかなり含んでいました。

 

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雨漏りの原因は棟瓦であることを確信しました。また右画像でわかるように、棟瓦の積む位置が片方によっていて中心に積まれていませんでした。これも雨漏りの原因の一つです。

 

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棟瓦積み完工です。

 

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今回は外部に足場を架けていますので、他の箇所の瓦のしっくいを全て塗り替えました。しっくい塗替えにあたり外部足場がありませんと危険ですので、既設のしっくいを撤去せずに塗ってしまうものですが、それは確かにきれいになりますが、かえって雨漏りの原因をつくることもありますので、今回はすべて古しっくいは撤去して、新規に塗替えました。

 

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今回軒樋をすべて取替えましたので、普段はあまり軒樋がありますので見えない軒先瓦と木部鼻先の境のしっくい(すずめ口)もすべて古しっくいを撤去して、新規に塗り込みました。

 

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外壁塗替え工事にあたり、高圧水洗いのあと外壁ひび割れ部を印して(マーキング)、ルーター(ひび割れ部を大きく削る機械)により削りました。

 

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ひび割れ部を大きく削った後、無収縮シーリング材(防水材)でうめます。

また当社は常に外壁塗り替え工事の場合は窓廻り、各所取り合い箇所はシーリング材(防水材)を打ち込みます。

 

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2種(主剤、硬化剤)の材料を練り合わせ、塗装塗替えの場合はウレタンシーリング材を使用します。

 

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今回外部の木部材がかなり劣化していまして、当社は劣化が激しい時は下塗り材として錆止め材料を使用します。錆止め材、日本ペイント。

 

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雨戸枠木部下塗り。

 

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外壁塗装下塗り。 下塗り材として日本ペイント微弾性フィラー(水性)を使用しました。

下塗りの微弾性フィラー(水性)の必要性として、仕上げ塗の付着向上及び下地吸い込み違いによる色むら防止、モルタル壁の今後のクラック(ひび割れ)発生にも追授する理由によりセメント系下地塗替えには必要不可欠です。
現在マンション大規模修繕等にもこの仕様がよく使われています。

 

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外壁仕上げ塗 1回目。 日本ペイント水性シリコン樹脂塗料。

居住しながらの工事について、臭いがきつくない水性を使用するのが昨今の常識です。

 

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外壁仕上げ塗  2回目。
西面、東面外壁木部幕板にガルバニウム鉄板を被せました。
このような幕板の納まりは、壁のセメント塗の前に取り付けられることが多く、幕板の裏側には防水紙も貼っておらず、外壁の中に水が入ると幕板の裏側から室内に雨水が侵入してしまうケースがよくあります。
よって、今回幕板周りをシーリング打ちしてから、ガルバニウム鉄板を取付けました。(塗装だけでは数年後幕板自身から雨水が侵入する恐れがあります)


 

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TVアンテナがバルコニー手すりに取り付けてあり、強風の時にかなりあおられるので、今回屋根に移設しました。

 

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玄関扉、木格子、木雨戸すべて塗替えました。 材料は日本ペイント弱溶剤シリコン樹脂塗料です。劣化が激しい木部、鉄部はやはり溶剤系を使用するしかありません。

 

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外部足場解体。 完工。

 

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南面1階はき出し木製雨戸の劣化がかなり激しく、塗装塗りだけでは開閉が改善されず、また鍵もかかりにくく防犯にもよくはないので、三和シャッターさんの取替え雨戸に取り替えました。

 

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浴室はタイルのめくれそうな箇所はすべてめくり、特殊下地セメントにより下地を作りタイルボンドにて100角タイルを貼りました。

 

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 今回何かのご縁によりK様よりご依頼いただき工事を施工させていただきましが、K様のお考えを考慮して何を行うか優先順位を決めさしていただき独断によりご提案させていただきました。

 すべてを完璧に施工することが当然我々業界の理想ですが、それが簡単に出来れば苦労はしません。
 私は工事施行者としてやはりその時のお客様の各事情を第一に考え、プロとして当然助言をしまして、K様が納得していただくよう工事をすすめていきました。

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