和風調の玄関及び廊下の床板がへこむのを、上貼りして修繕した事例です。
名古屋市O様より2年ほど前に「玄関と廊下の床板がへこむので一度みてほしい」とのご依頼があり伺ったのですが、まだそんなには重症ではなかったと判断して、とりあえずご見積もり提出しましたが、O様ももうしばらく様子をみてみるとのことでした。
つい最近別件にて訪問しましたら、以前よりかなりへこみましたので、再度提案見積もりすることにしました。
O様宅は、和風調の建物にて玄関・廊下の床板は旧松下電工製品の「えんこ板 剛松}という商品名のフロアーが貼ってありました。和室の縁側等によく貼られている製品です。
前回の見積もりでは単なるリフォームフロアー(洋風)で提出しましたが、O様よりイメージが合わないとのご意見もあり、リフォーム専用フロアーと違い若干むずかしくコストも高くなる工事施工になりますが、既設床板と同じパナソニック製品のえんこ板を上貼りするご見積もりを提出しました。
これならと、ご納得いただきご依頼いただきました。
まず、床が沈む箇所をカットします。左上図画像の赤矢印部のさね部分(フロアーとフロアーの継ぎ目はさね形状にてはめ込んであります)が経年劣化により消耗して沈んでしまうので、カットして下地を入れ補強します。沈む箇所が何箇所もあり、なおかつ床下に潜れない場合は補強して上貼りするのがこの頃の施工方法です。
通常上貼りする場合は下の床板を下地にビスにてしっかりと緊結します。これは下の板が浮いていますと上貼りしても下の板が音が出たりする理由からです。カットした個所は下地を入れて補強し、ベニアにて復旧します。
事前に寸法を割り出し細かい箇所の段ち部分、巾木(床と壁の境に取り付ける材料)等を加工して、ウレタンニスにて塗装しました。今回のフロアー材は松系でしたので、ピーラーという米松の化粧材にて加工製作しました。
既設の上がり框の上に新設のえんこ板より若干厚いピーラー加工材を取り付け、えんこ板を貼っていきました。今回はパナソニック製のえんこ板 千代松を使用させていただきました。
入口等のへこんだ箇所はえんこ板の切断はむずかしく、、事前に加工製作していたピーラー材を使用しました。
えんこ板貼り完了後既設の巾木の上にピーラー加工材巾木を取り付けて完工です。
廊下側完工です。
O様宅は築34年ぐらいの木造住宅です。ここ15年ぐらいの木造住宅の場合、仕上げ床板の下に下地板を捨て貼りするようになってきました。捨て貼りがあれば床板がへこむという症状はなくなると思いますが、今後貼替えとなりますとこの上にまた貼りますので3重貼りになると思われます。
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