名古屋リフォーム修理工房ひめけん

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屋根の棟押え鉄板の修理と屋根塗装リフォーム


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カラーベスト屋根の棟押え鉄板の修理と屋根塗替え塗装をした工事事例です。


 

名古屋市M様が当社のHPを閲覧して、相談のために来社されました。

M様が言われるには「屋根の角部にある鉄板が風が吹くとバタバタと音をたててめくれそうになっている」との説明で、近所の方からもあぶないと指摘されているそうです。

質問させていただくと、鉄筋コンクリート造の2階建てにて築35年ぐらいだそうで、屋根がカラーベストが貼ってあり、15年ほど前に屋根の塗替え工事を行ったそうです。

ご説明でよく理解できなっかったものですから、早速現地に伺うことにしました。

 

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M様のお宅は立派な2階建鉄筋コンクリート造で、コンクリートで屋根勾配をつくりその上に木下地を組んでカラーベスト屋根が貼ってあるようでした。

築35年ほどとのことで、その当時では高い施工技術が必要な建物と感じました。

 

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M様に鉄板の浮いている個所の説明を受けて、丁度その日は風が強く上左画像の棟押え鉄板がバタバタと今にも飛んでいくような状態でした。

さすがに私もあの状況を見てびっくりしましてM様に風が吹き終わらなければ最悪の結果になるかもしれないことをお伝えして、すぐにでも飛ばない処置を施すために他の約束をすべてキャンセルをして、資材置き場に足場材、はしごを取りにいきました。

上右側がその足場の画像です。鉄筋コンクリート造にて通常の木造より背が高くはしごだけではゆれて危険ですので、ベランダにはしご受け足場をかけて屋根の上に上がりました。

 

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M様宅は寄せ棟形式の屋根なので、棟の部分と隅棟には棟押え鉄板が施工されていました。その1箇所の2.5mぐらいが風で鉄板がめくれそうになっていました。

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よく見てみますと、鉄板の木下地ごと浮いていて、鉄板・木下地ともいとも簡単に手で取れました。よく今まで飛ばずにいたと本当に感心しました。
 

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とりあえず簡単に取れる箇所のみ木下地も外しました。木下地が完全に腐っていて、取り付けビスも錆びており、下地腐りが原因であることがよくわかりました。

新築当時カラーベストの隅役もの鉄板が使用されており、15年ほど前に屋根塗装したときにこの鉄板を取り付けた気がするとM様は言っておられました。

 

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応急処置として危ない箇所を取り外し清掃して、ビス穴は止水して、他の個所も調べてみました。案の定同じ現象にてぶかぶかであり、そのうちバタバタしだすことになることは明らかでした。

M様には、本来なら見積後施工となるのですが、ことが非常事態でしたので今回応急処置が必要にてその旨ご説明しましてご理解いただき、後日修理提案見積を提出することにしました。


見積するにあたり、下記のことを考慮しました。

   ・棟押え鉄板は木下地ごとすべて取り替えなければならない
   ・屋根先にての細かい仕事となるので足場がないと危険である
   ・屋根のカラーベスト自体がかなり劣化していて塗替え時期にきている
   ・外壁はさほど汚れておらず劣化もなく、あえて塗り替える必要はない

よく熟慮しまして、棟押え鉄板工事、屋根塗替え工事にはどうしても外部足場が必要となり、M様には足場・鉄板取り替え・屋根塗替えの見積を提出しまして、概算にて外壁塗装工事を別に提出させていただきました。

やはりM様も外壁塗装まではまったく考えておらず、当社の提案どおりでご了解をいただき、工事着工の運びとなりました。

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まず最初に外部足場を構築しました。  

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カラーベスト屋根を高圧洗浄するために洗浄汚れがまわりに飛散しないように養生シートを貼り、鉄板修理のために地デジアンテナを移設しました。
 

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既設鉄板を取り外します。ビスを無理に引き抜きますとカラーベストを傷つけますから一本一本取り外してゆきます。 
 

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他の個所も同じように木下地が腐っていました。
※この木下地が腐る原因として
 ・鉄板のビス穴からの雨漏り
 ・冬場鉄板の裏側は結露するので、その結露水による
この2点が考えられます。
こちらではすべて鉄板の上側からビスを取り付けてシーリングしてありましたので、シーリングがきれればすべて中に水がまわることになります。

  

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既設の鉄板、木下地をすべて撤去後、新規に棟押え鉄板の下地を取り付けるのですが、通常の場合はカラーベストを貼るためのベスト下にベニア下地があり、そのベニアに鉄板木下地を取り付けますが、M様宅の場合築35年であり、ほとんどの場合、その下地ベニア自体が経年劣化して釘・ビスを打っても、ほとんど効かない状態になっています。

そのベニアでは下地が留まらないので、ベニアを留めてあるその下の木下地を探しました。(左上画像はその時のベニアの状況ですが、劣化していてカサカサの状態でまったくビスは効きませんでした)調査方法は棟の部分で行いました。

 

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万能接着剤併用にて、腐りに強い檜材の3センチ×10.5センチの角材をベニアの下の木下地に長ビスにてしっかりと固定しています。
 

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棟の部分にて下地を探したため、既設防水シートを切断穴開けにより、雨じまいにて防水テープでしっかり処理をしています。

新規木下地はすべて錆びないステンレス長ビスにて留めてあります。

  

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新規棟押え下地取付け後、結露水腐り保護のために防水テープを使用しました。

  

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棟の部分は幅広の特殊防水シートで処理をしています。

  

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木下地防水処理完工後、ガルバニウム棟押え鉄板施工。

  

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ガルバニウム棟押え鉄板完工。

  

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屋根塗装のための準備工事として、既設各所鉄板廻りのシーリング打ち直し。

  

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当社の工事看板として現場に掲示されています。

塗装工事の準備として軒どい、たてどいは塗替えですので塗装材がよく付着するようペーパーできずをつけます。

  

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高圧洗浄機で水洗いを行います。汚れがかなりひどかったのでスネーク洗い筒先(回転しながら洗浄する筒先)を使用しました。
 

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高圧水洗い洗浄後。
 

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トタン用錆止め塗料(日本ペイント)にて、水切り等鉄板部を塗装。

  

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カラーベスト塗装の前に下地処理としてエポキシ系溶剤の2液シーラー(エスケー化研:マイルドシーラー)を塗りました。これにより下地を固めて上塗りの吸い込みを防止します。
 

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既設のベストの劣化が激しかったものですから、シーラーを2回塗りとしました。
上塗り材として屋根専用の水性シリコン塗料(エスケー化研:ヤネフレッシュ)を使用しました。

 

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水性シリコン塗料を2回塗りします。
 

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カラーベスト上塗り完工です。

とい・鉄部は2液シリコン樹脂塗料(エスケー化研:クリーンマイルド)を使用しました。

 

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軒どい・竪どいシリコン樹脂塗料塗装。
水切り鉄板部等シリコン樹脂塗料塗装。

 

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塗装工事完了後、足場に移動していた地デジアンテナをテスターを使いもとの位置に戻しています。

外部足場解体です。

 

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完工です。

棟押え鉄板が外れそうになり急ぎ修理のついでに、屋根の塗替えとなりました。やはりカラーベストがかなり劣化が進んでいて丁度塗替えの時期だったことで、「早く塗替えて下さいよ」と建物がサインを送っていたのが、今回の鉄板めくれのような気がした工事でした。


 

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