ワイン専門店にオーダー収納家具を設置した事例です。

名古屋市東区にあるワイン専門店Ｓ様のオーナーシェフＯ様より店舗入口横に収納家具の製造依頼のご連絡をいただきました。

こちらのお店は以前当社ＨＰを見てご連絡いただき、各所修理をさせていただいた、シックでモダンな落ち着いた雰囲気がただようワインとお食事のお店です。

早速打ち合わせに伺いました。

お店の入口横にワイン樽をおいてその上にシンプルな飾り付けとお店の冊子が置いてありました。
オーナーシェフのＯ様は、ここにお店の小物を収納する家具を取り付けてほしいとのご要望でした。

プラスチックみたいな素材（通常オーダー家具に使用するポリ合板・メラミン合板のことをさしていると思います）ではなくこの樽みたいな木目があり、色もこのような感じがよいとのことでした。

タモのツキ板の見本と塗料の見本を持参して説明してＯ様よりご了解をいただきました。

家具本体を木工所にて製造し、塗装工事にかかりました。

まず最初に240番の紙やすりがけにて素地調整をします。

塗料はオスモ＆エーデル社のウッドワックスの濃色エボニーを使用しました。

自然塗料オイルは乾きが非常に遅く、またほこりをきらうので作業所ではなく室内にて塗装しました。

塗装にはオスモ専用コテ刷毛を使い、色を濃くするために１２時間あいだをあけて２回塗りとしました。

タモの木目がよく浮き出ています。家具表面の耐久性向上と深みのある仕上げにするために再度時間をあけてオスモノーマルクリアーを塗りました。

塗装工事後、充分乾かし家具の現地設置にかかります。まず、はば木部分の取付をして、家具を載せて完了です。

Ｏ様より最初からそこに家具が存在していたように感じると言っていただきました。オイル塗料は木目をはっきり浮き立たせ、家具としてその風景に自然に溶け込むような気がします。自然塗料の名前の由来がこのことを言うのかと勝手に考えていました。

上右画像はお店の内部です。名古屋の中心部に位置するこちらのワイン専門店、仕事帰りの人々がこころを癒しに集まるシックでモダンな静かな雰囲気ただようワインバーだと思います。

その店のふちにひっそりと当社の小さな家具があることに光栄を感じます。

最近の工事事例に戻る