木造住宅の在来浴室をユニットバスに取り替えた工事事例です。

以前ＨＰからのお問合わせにより小修理をさせていただきました、名古屋市名東区Ｓ様より浴室をユニットバスに取り替えの工事依頼がありました。

早速打ち合わせに伺いました。
 

Ｓ様宅は鉄筋コンクリート造の立派な門構えがあり、浴室の位置は家の北側奥に位置しており、工事は裏の勝手口から出入りすることとなります。

 

150角タイル貼りのきれいな浴室で、浴槽はホーローにて新築当時は最高級仕様であったことがうかがわれます。４～５年前に浴室ガス暖房を取り付けられたそうです。
やはり昔の在来浴室に特有の入口に１０センチほどの段差がありました。

Ｓ様からのご要望は、
・浴室が敷地の北西に位置していて、冬場非常に寒いとのことで、断熱を考慮してほしい
・当然のことながら入口はバリアフリー
・高齢者様居住にて補助手すりの設置
以上がおおまかなご要望でした。

 

浴室解体のために解体材（コンクリートガラ、木材、土等）を搬出しなければなりませんので、施主様宅を傷をつけないようにまず養生を当社は徹底的に行います。

 

浴室の横がキッチンのため解体時にほこりがかなり出るので仮間仕切りを作り、防塵養生しました。

 

敷地入口付近に階段があるので、コンクリートガラ、解体材を運び出すために搬出足場を組みました。
ユニットバスを設置するために壁タイルを撤去しています。

 

機械でタイル撤去（下地とも）をするもですから、やはりホコリがものすごいです。充分に養生をしているので、これだけのホコリでも大丈夫でした。

  

浴槽を撤去して壁を凹凸がなくきれいにしました。既設の水道管等の状況です。

 

浴室解体終了後、壁の断熱材をすべて取り替えました。窓のある壁には通常のグラスウールでは細かくなり性能が落ちるのでスチロール系の断熱材にしました。

  

入口付近のベニアおよび木下地は湿気でやはり痛んでいましたので修繕しました。
設備配管をユニットに合うように手直ししています。

  

ユニット設置のために、床にコンクリートを打たなければならず下地に砕石を敷いています。

 

道路に生コン車からコンクリートを下し、そこから一輪車、バケツにて人界戦術でコンクリートを打ちました。

浴室のリフォームの時には、まずお施主様のお風呂に入れない日を少なくすることを考えなければなりません。新築の場合は、ユニットを据えるときには下のコンクリートが充分に乾燥していますが、リフォームの場合乾燥させる時間が全く取れないので、当社は下地コンクリートを上画像のようにしっかりと打ちます。 

 

コンクリート打ち後、ユニット設置の前に浴暖くんの換気工事を行いました。
Ｓ様宅は浴暖くんが取付けてあったのですが、内部の機器は壁付けなので、今回ユニットとなり、やはり内部機器は天井付けに取り替えたので、新規に換気パイプを設置しました。
 
 

アルミダクト配管を先行し、ユニット機材搬入となりました。

  

ユニット床版据え付けの前に、Ｓ様ご家族ご要望の断熱オプション工事を施しています。
左上画像がメーカーオプションの機密工事（床下からの冷気を遮断するため）。右上画像は同じくオプションの床版に断熱シートを施工しているところです。

 

ユニットを組み立て状況です。

 

ユニット工事完了後、間仕切り壁の造作（入口周りの仕上げ枠、壁下地貼り替え等）を行います。

 

浴暖くん内機を取り付けています。
天井はＳ様ご家族ご要望のドーム天井仕様です。

 

工事完工です。着工後７日目にＳ様は入浴できました。
浴室窓ガラスも断熱を考え、真空ガラス（日本板硝子スペーシア）に取り替えました。

いままでのタイル貼り浴室とははるかに断熱性が優れていると、当社は自負しております。今年の冬のＳ様の感想が楽しみです。

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