コンクリート造階段室に木製補助手すりを取り付けした工事事例です。

愛知県春日井市Ｔ歯科医院院長様よりＨＰを見ての問い合わせがありました。

「患者さまのために階段補助手すりを取付しなおしたいと思っている。現在の手すりが非常に思わしくないので一度見てほしい」とのご連絡でした。

医院休息のときにお邪魔しました。階段室を通って医院に入るのですが、取り付けてある木製の手すりが昔のタイプの太い丸棒でした。私も大学卒業後新入社員として勤めたときに、このての太い手すりを取り付けた記憶があります。

昔は丈夫なことしか考慮されておらず、この太い手すりではご年配の方ではとても握れず危険であることは、Ｔ院長様もおきずきでおられました。

３階建ての立派な医院にて、２階までにしか手すりがついておらず、３階まで手すりを取り付けてほしいとの院長様のご要望でした。

壁に手すりの勾配墨を出して、手すり受けブラケットの位置をまず決めました。ブラケットはメーカー施工要領書ですブラケットピッチはと９０センチ以内ですが、今回は７０センチとして丈夫にしました。

 

振動ドリルでブラケット取り付け位置に３か所穴をあけて、カールプラグ（コンクリート下地系に固定する場合に使用する材料）併用でビスにてブラケット金具を取り付けました。

  

ブラケット金具取り付け後手すり棒を加工取り付けして、階段廻りの箇所は専用の金具を使用して手すりが切れないようにしました。

 

階段廻り部分の壁にはテラゾ（人工の化粧材。固いですがもろい面があります）が貼ってあり、安全を考えるとそこにもブラケット金具が必要なのですが、テラゾにビスで締め付けると割れる可能性があり、エポキシ系接着剤・コンクリートビス併用にて金具を取り付けました。
 
 

ネジを締めつけて完工です。肥満の私がぶら下がっても金具が細かく入れてあるためにびくともしませんでした。
これでご年配のかたも安心して昇降できると思います。



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